追憶とパルプンテ

追憶と、これからと

散歩しているときに考えていたこと①

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暑い。暑すぎる。

世間は40℃だって??

 

どうもこんにちは☀︎

 

普段は夕食後、1時間後に散歩をする私ではありますが、今日は16時半頃、昼下がりにて。

 

なんだか、電子機器を触りすぎていたり、ビデオ会議の後だったり、なんか憂鬱だったりするとき、そんなとき「ただ歩く」っていうことはけっこう有効なリフレッシュになると思います。

ということで短時間ながら外へ。


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たとえ短時間でも、心を入れ替えることができます。

私は田舎に住んでいます。

田舎ってけっこうデメリットもでてきますが、自然の音、光、風はとても心地よいです。

本来、人間には必要なんじゃないかなと最近は思います。

 

情報過多になりがちな現代。

様々な情報、刺激に触れて疲れてしまっている体に、儚く鳴くセミの声や風の音がじんわりと胸に響きます。

今後も、行き詰まったら散歩をしようと思いました。

 

一昔前、自分は都会になんとなくの憧れがありました。

便利だし、お店もいっぱいあるし、シティボーイってなんだかかっこいいですよね。

昔からずっと田舎暮らしだったからというのも、理由としてあると思います。

 

それから僕は、神戸、大阪、京都、横浜、東京など、少ないながらも都会と言えそうな街をけっこう訪れました。確かに楽しかったです。

 

しかし最近は田舎が自然と放出している、ピュアなエネルギーからなんともいえない心身の落ち着きを感じます。

 

ちょっと考えたときに、都会を知ったからこそ、相対的に自然の、田舎の良さを知ることができたんじゃないかなと。ふと思いました。

ただ単に精神年齢が高くなっただけという風にも見えますが、相対視点の効用は大きいなと思います。

田舎も都会も、経験と知っているほうがどらちもより楽しめるのかな??

 

もう一段階、視野を拡大しながら抽象化しましょう。

と、すると他県や海外を経験すると、自分の地元の当たり前の「当たり前じゃなさ」を身をもって経験すると思うんです。そうすると、慣れ親しんで、言い方によっては飽きてしまった地元の田舎も、相対視点で外的に見ると、再びその素晴らしさや、独自性や、地元の良さが浮き立つのではないかなと思います。

イノベーションは外から誕生するように。

 

やっぱり歩くとすっきりする。

心の老廃物が外に出されているよう。

 

それではまた。

丹波篠山にて、ほのかで丁寧な休暇

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両親の外出について行かせてもらうことに🚗

今回は久しく行っていない丹波篠山へ。

 

 

 

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歳を取ったのか、最近はこうした田園風景のような極めてピュアな自然を求めています。

 

多分、体内のコルチゾールがかなり減少している。

 

視神経が休息しているような一抹の感覚があります。

 

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さてさて、けっこう辺鄙なところにある(失礼)名店、SUN RICE KITCHENへ。

 


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リモデルしたのか、新旧が折衷されています。

どこか懐かしい雰囲気も内在してますね。

 


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ここのご家庭にお子様が4名いらっしゃるということで、溌剌(はつらつ)と動き回っています。

 

自分もこんな時期があったのかなぁ

 


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実際はもう少し空間の奥行きを感じられるのですが、画像だと椅子の情報量が多いですね笑

 

 

 


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こちらは有機人参と塩麹(しおこうじ)のポタージュに、豆乳クリームを加えたもの。

濃厚でしたが、この季節にぴったりの冷水スープでした。

 


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プレートランチを注文🍽

「・黒米と七分炊きの釜戸炊きご飯

ミョウガと胡瓜の酢の物

・キャロットラペ

鶏もも肉のオーブン焼き プロヴァンス

・子どもピーマンとバナナピーマンとサンドマメの揚げ浸し

・大豆コロッケ

・豆乳マヨネーズのポテトサラダ

・きのこのソテーとサラダ」

とご説明頂きました。

 

プロヴァンス風というのは、フランス南部プロヴァンス地方で食べられる伝統的な料理のことで、 ニンニクとオリーブ油とハーブを味付けとして頻繁に使うのが特徴らしいです。

 

コメは七分づき。玄米から、ぬか層と胚芽を7割除去したもの。

ざっくり言うと、栄養価が高い状態です。

終始優しい味を感じ取りました。

 

 


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デザートのraw cakeを選ぶ。

モリンガ、
ターメリック
バタフライティー
ドラゴンフルーツ

のいずれかだったと思う。

 


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見た目と新奇さを求め、モリンガ&抹茶味をチョイス。

モリンガはインドを中心に分布するスーパーフード。

基本的に日本で自生しないもので、極めて栄養価が高い。

 

さらにバイタリティ向上効果も立証されている。

休日とはいえこの暑さなので、持久力もまあ必要(?)

 

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こちらはバタフライピーのレモネード

トニックウォーター、バタフライピーの深みのある紫、シロップの黄色、graduallyです。

 

バタフライピーは、抗酸化物質のアントシアニンを豊富に含んでいて、視力改善、美容、育毛など様々な効能がある。

確か、眼の毛細血管への血流を増加させるとかなんとか。

 

花言葉は「小さな恋」

 

タイなどで有名。タイに行きたい。

 

ちなみにアントシアニンはいわば液体のリトマス紙のようなもので、酸性に反応して紫色へと変色する。

水の硬度にもよるけど、緑みを帯びておらず紫色なので恐らく硬度は50度以下のようです。

 

大変どうでもいいことばかり列挙してしまいましたが、総括するとナチュラルで、とても落ち着くお店でした。

体に純粋かつ良質なものだけが吸収されました。

 

 

 


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ちなみに、take outコーナー。 


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パン、クッキーを購入


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こちらはMAGNUM COFFEE

暑すぎるのでコーヒーブレイク

とても人気らしく、密かに楽しみにしていました。

 


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アイスのフラットホワイトを注文

 


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ここにも野菜が販売されています。


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牛乳パックの羅列 凄い...!


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この時は使われていない?と思いますがマシンもありました。


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和室のような空間。

非常に広々としています。


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フラットホワイト。けっこう渋かったので、後で少しシロップを入れて頂きました。

 


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とても居心地が良く、自宅付近にもこういうところがあったらなぁと話していました。

いや、考え方が逆で、自宅付近じゃないからこそこういう空間を作ることができるのかな。

 


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さあ、両親行きつけの「器とくらしの道具 ハクトヤ」へ。

入り口の暖簾がかわいらしいですね。


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中には美しい器が並びます。

なんだか見ているだけで心が落ち着きます。

 


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生地なんかも販売されているそうです。

 


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この部屋は、心地よい音楽と風鈴の音が入り混じり、そして生地や風呂敷などに囲まれた精彩かつ納涼空間です。

いつまでも居られます。


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夏ってやっぱり良い。素直にそう思わせてくれるような鮮やかな色使いですね。


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風鈴の音が心地良すぎて、思わず録音してしまいました笑

ちなみに、このうさぎの風鈴は自宅用に買っていきました。

(絶妙に音が鳴りにくいことは、後に知ることとなった。)


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個人用には、モロッコのシープレザーのルームスリッパを購入🇲🇦

 

見た目から伝わるかはわかりませんが、大変肌当たりが良くて毎日使っています。

 

また定期的に訪れたいですね。

秋なんかも良さそうです。

 

それでは。

 

空の瞬間

空が綺麗だったので、撮ってみました。

時間帯は違えど、全て同じ日の空です。

 

 

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これぞ夏と言わんばかりの入道雲

無限に広がって行く高揚感を感じます。

しかし巨大。

 

Galileo Galileiを聴きながら_

 

 

 


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街を見下ろす目線から。

(いや、ビルも街の一部なので厳密に言えば、一部は見下ろしているというよりは並列しているとも言えるのか)

 

この日は一貫した晴天。

しかし、大小様々な雲が、視界に独自性を生みます。

当たり前ですがこの景色は、その瞬間にしかない。そう思うとなんだか奇跡のような状態にも思えます。


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闇夜のドライブ

ひたすらに暗い。

吸い込まれそうですね。

 

 

風の谷のナウシカを観て

 

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風の谷のナウシカ 感想

 


今回は、前回のもののけ姫に引き続き風の谷のナウシカの感想を書いていきます!

 

 

 

いや〜、前回のもののけ姫ジブリの世界観に魅了されたといいますか、

ゲートを開かれたので今回はナウシカを。

この作品もほぼ初見です。


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いやいや、空いてますね、綺麗なほどに。
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ここまで空いている映画館も珍しいですね。

今年は、ここまで空いているnも珍しいということで、nには様々なものを代入できそうです。

 


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地味にジブリ感(?)を出すため、全身リネンの服、と下駄で演出(?)


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人、少ない...!

 

空間を表現する音の演出

まず、本作品もサウンドが世界観を秀逸に表現しているなと思いました。

迫りくる夥しい数の蟲、その切迫。

音のテンポが場の臨場感や鼓動の高まりを表しています。

 


また、腐海(フカイ)の森のファンタジー世界、丸く柔らかく包み込むような空間を、ゆっくりと泡がはじけるような柔和なサウンドが表現しているとも思いました。

 


本当に音は空間を形作りますね。

明暗の変化がすぐに感じ取れます。

しかしこの作品は、音が滑らかな連続体として繋がっているというよりはプツプツと切れているようにも感じました。

緊迫感のある戦闘シーン、緩やかな回想シーン、もちろん心拍数には波がありますが、乗り物で、例えるならギア1から急にギア6で運転しているかのような、雰囲気の急な切り替わりを感じました。

 

 

 

 

環境の大切さ

そして、ナウシカの胞子の部屋のシーンも印象的でした。

胞子は危険なものかと思いきや、それ自体はそうではなく、綺麗な土と水で管理されたものは無害だという。

何を表しているか。

土台の大切さです。

人間だってそうです。

 


いくらその人自体が人として無害でピュアでも、汚れた土台で暮らしていると知らぬ間にその人も危険なものになるかもしれません。

例えば学校、職場、さまざまなコミュニティ。

環境とは大切なものですね。

果たして僕らを取り巻く(比喩的な意味での)水、土は綺麗なものなのでしょうか、今一度考えさせられます。

 

 

 

強さと弱さは表裏一体

 

ナウシカが裏でルパに辛さ、弱みを見せ抱擁するシーンも印象的です。

 


風の谷ではナウシカは、自ら皆をまとめ、統率していく質実剛健なリーダーとして描かれています。これが公の姿です。

しかし人間24時間365日パワフルでいてはもちません。

大変屈強な彼女も、裏では、パーソナルな時間においては非常に思い悩んでいます。

 


当然です。自らに多くを課しているのですから、その分自らへの心身の負担は自らに跳ね返ります。

 


私たちの周りにも、強か(したたか)で全く弱みを見せない人、いますよね。

しかしそんな人でも、いや、そんな人こそ脆弱性を抱えている。

そんな人間らしい要素にも触れられたシーンでした。

 

 

 

偏狭さが孕む危険性

 

クシャナという皇女が出てきます。

トルメキアの人々のためとはいえど、彼女は腐海を焼き払い、大地を復活させようとしました。

しかしナウシカ腐海があるからこそ生活ができているという事実を諭されるシーンもあります。

それでも彼女は巨神兵を復活させ、腐海を焼き払おうとしました。

 


生命の力を軽んじた結果でしょう。

奇跡的にギリギリでナウシカが食い止めましたが、彼女がいなかったと思うと恐ろしいですね。

確かに腐海では人間は5分と生きられないほどに危険で、有害なものに見えます。

しかし実際は、人間が汚してしまった世界を浄化するために存在していたのです。

 


もちろんナウシカは↑の構造を理解していました。

しかしクシャナは皮相的にしか捉えず、偏狭な視野のために、腐海を破壊しようとしました。

 


ここで、ノーベル経済学賞ダニエル・カーネマンの言葉を思い出します。

人間は「目に見えたものがすべて」と思い込んでしまうものだ。と

それが人間の直感の働きですね。

 


訓練しないと、皮相的なものを超えた本質を捉えるのは難しいことです。

 

 

パラドシカルなオアシス

 

アスベルと共に砂の渦に飲み込まれてしまうシーン

ナウシカとアスベルは砂に飲み込まれてしまいます。死すらも覚悟するような場面かと思います。

 


実際にナウシカはその渦中で此岸と彼岸のその間の、微睡の回想に入ります。

まだ逝ってはいけないという悲痛な精神の叫び__

待ち受けるは寂寞か最果てか。

 


そう思いきや、

二人は神秘的な腐海の地下へと降り立ちます。

 


そこでは、どこか裏世界のように、幽邃の秘境のような、妙なほど静かな蒼の世界が広がっていました。

決して荘厳ではないものの、確かな煌びやかさをを持った神秘的な生命感が感じられました。

 


さて、そもそもですが腐海は汚染された世界を浄化するために存在していたんですよね、

つまりはこの神秘的な腐海も、「汚染」なくしては存在することもなかったと思うと、実にパラドシカルなオアシスのように思います。

 

呼応する命と命


ラストシーンでは、虜として利用されてしまった蟲を引き金に、我を忘れるほどに癇癪を起こしてしまった蟲の大群を呼び起こしてしまいました。こうなってしまってはもう終わりか。そう思った時にナウシカは命をかけて止めにかかります。一度はあっけなく跳ね除けられますし、現実的に考えてしまうと蟲たちの反逆を止めることは不可能だったでしょう。

しかしナウシカの持つ生命と呼応しあう不思議な力で、なんとか蟲の怒りを鎮め、戦を落着させ、再び平和を取り戻しました。

 


なんとか一件落着したものの、彼女には彼女なりの正義の形があったとはいえ、クシャナの権威にものを言わせた偏狭な行動は、取り返しのつかない結果を招きうるということもまた勉強になりますね。

権威、それを手にしている状態にこそ、その権威のベクトルを考える、それって現実に於いても凄く重要な考えなのかなとも思いました。

 


また、映画はナウシカの一部らしく、漫画は何編か続いてるみたいなのでそれも見てからしっかり考察してみたいなとも思いました!

 


今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大なナン。

こんにちは、最近欲しいものはなんか丸いゴミ箱です。

 

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さて今回は、上司からの誘いで、ナンカレーを食べにきました🍛

多分4回目くらいですかねこの店は

 

店名は「インド・ネパール料理 パシュパティ」だそうです。

14号店。いやいや、今までチェーンだなんて知らなかったぞ。


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少し遅いですが入店。

22時までやってるそうです。


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今回は一番王道(?)のマルマセットを注文。

カレーは日替りカレーにしました。

この日はナスのキーマカレー🍆

 

夏らしいですね〜

 


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サラダとスープ

毎回思うけど、このドレッシング、明らかに濃すぎである。

 


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暫く待っているとドデカいナンと共にカレーがやってきました。

うーん、デカすぎでしょこのナン。

でも、ナンってこういうもんなのかな。

 

ドリンクはマンゴーラッシーにしました。

 

ラッシーとヨーグルト、何が違うのかっていう話で白熱してしまいましたが、

飲むヨーグルト集合の方が集合として大きくて、その中にラッシー集合があるらしいです。

 


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ちなみにナンはおかわり自由

ゲフッ。

これ以上なきまで満腹になりました。

 

実際ここのナン、めちゃくちゃ美味しいです。

もちろん毎回焼いてくれています

 

ところで、誘ってくれた上司はこの店がめちゃくちゃ好きで、この日で6日目らしいです。

 

僕自身、連続で同じものを食べてもOKなタイプですが、さすがに6日連続で同じ店の同じカレーを食べているっていう人は初めてだったので素直にびっくり

 

もはや体の一部カレーになるでしょ。

 

しかしまあ、このご時世もあってか店は閑散としていましたね。

大丈夫なのかこのお店は。

でも店員さんの雰囲気は普通に明るい。

 

頑張ってくれナンカレー🍛

 

 

京都四日目 ②帰路、灯火に似た空と焼灼される心

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さあ、帰路へ

一つ前の記事で、旅を綴るものは終わりにしようと予定していました。

でも、僕は今、この文章を書いています。


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重厚に重なり合う雲、不穏さもありつつ、僕はこのモクモクとした雲は嫌いじゃないです。


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さあ、旅の写真でも見返していくか〜と思っていると、

右を見ると、まあなんと素敵な夕日が顔を出しました。

 

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの、ピークアンドエンドの法則とはよく言ったものです。

簡単に説明すると「人間は、ピークの思い出と、終わり方、最も強く記憶するのはその2箇所だ。」ということを証明した人です。

 

「まさしくこの旅の実質的エンドはここだ..!」と思っていました。

少しセンチメンタルで、それでいて静かな心地良さを感じるような、そんな旅のピリオドでした。

 

 

焼けるような空。

 

写真では伝わらないですよね..

すみません、わかってはいるんですけど..

しかし文章は残します。

 


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右側は黄金に光り輝くような夕日でした、

撮影できませんでしたが、左側はまるで紫陽花のような、どこか泣いているような薄紫色の空でした。

 

ここで即座にRADWIMPSの「俺色スカイ」という曲を思い出しました。

特にこのフレーズ

 

「この空は今日も俺を見つめてた 言葉よりデカイ何かで俺を慰めてた
悲しい人が多ければ多いほど その日は美しい夕焼けが燃えていた」

少し哲学的な話をしますが、空の様相を完全に描写することはできません、言葉が空の状態を完全に語ることはできない。

言葉の担当する領域を凌駕して、自然の、空の審美さがあるのです。

そう考えると我々の使う言葉もちっぽけに思えてきます。

 

そして「悲しい人が多ければ多いほど、その日は美しい夕焼けが燃えていた」と。

なんともセンチメンタルな描写。

悲しい人が多い→美しい夕焼け

客観的に考えるとここは繋がらない因果です。

 

しかし人間は因果なきところにも因果を作り出そうとする生き物、その際たる例がアーティストなのではなかろうか。

科学ではそれはヒューリスティックスと批判されますが、この曲の中では野田くんが創り出した因果がやりきれない人間のもの寂しさを描いていて、結果として多くの人の心を動かしています。

良き方に転ぶことだってたくさんある。そう思わせてくれる。

 

さて、

 

通路を挟んで反対側の女性も、この空を撮影していた。

同じ動作をしていた僕はどうしても一瞥してしまった。

といっても、その行為に凄く心が動いたという感じなので、顔などの身体的情報は思い出せない。

しかし感性の一要素として、一つでも同等のものを持ち、それが同時に外側に現れているとすると、この上なく希有で素晴らしいことではなかろうか。

 

その方はその後も何度も夕暮れの空を見ていた。

観察するように、憂いと躍動と希求が入り混じるように。

 

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知らない街にも、至極当たり前のように家が立ち並ぶ
日本では、いたって普通の住宅たち。

でも、その一つ一つにはもちろん人が住んでいて、一人一人の人生があると思うと、

なんだかそれが奇跡のことのような、実は天文学的方程式で生み出された解としての結果のような、小さい感動を覚えます。

普段行かない街を通過すると、いつもそんなことを考えます。

 

反対側の女性は、まだ夕日を見上げています__

 

 

ダニエルカーネマンの言葉を借りれば、

ピークもエンドも充実した、最高の旅でした。

やはり、予期せぬところで生まれる感動というのも旅の醍醐味ですね。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出はやはり難しいものとなっています。

旅をするときは自分の予防はもちろん、周りのことも考える、

その辺は大切にしながら、無理なく旅をできたらなと。

 

 

 

ありがとう京都、楽しかった。

京都四日目 ①文化と散歩、少しの淅瀝

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さあ、ホテルを抜け最終日のスタート

最後を始めます


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今日も空気は陰欝。

ヨルシカを聴いて元気を出します!

 

人が少ないですね

写真が歪んでいますね、許してください

 


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少しずつ烏丸方面へ

 


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水々しい銀杏の葉。

 

 


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雨上がり、d&department kyotoへ。

カフェ、お土産やさんなどがある商業施設(スポット?)です。


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お土産さんも和風で、ナチュラルで、それでいて程よくモダンで心地の良い空間でした。


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レザー、大好きですね。

文庫本サイズがあればブックカバーを買いたかったです..

(新書サイズならありました。)


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ここがカフェの入り口、

はじめて来たときにソフトクリームを食べたので、今回は入り口だけ

 


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何やらメッセージがあるのか...?

 

d&d、久しぶりに来たけど面白かった

はじめて僕をここに連れてきた人は、今頃何をしているんだろう

変わらず僕はこの空間を楽しみに来ました

いかがお過ごしですか?

 


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スッと伸びる京都らしい道

 


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懐かしみのある雰囲気の道を抜けると、

 


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okaffeに到着

友人のすすめ。


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どれも迷いましたが、ビーフカレーにしました。

なんやかんやカレーが好きなんですよ🍛


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前菜


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や〜、美味しそう。

深皿ですね、珍しい。

 

柔らかく煮込まれた牛肉が口の中でとろけました。

 

 

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食後のホットコーヒー☕️

地味に本日2杯目、いやいや、何杯でもいけます多分。

 


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さあ、行きたかった服のお店へ。

ん、位置情報ではここらへんのはずなんだけど...

(一応視界の右らへんに入ってるけど、最初わかりませんでした。)


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それにしても奥ゆかしい和の雰囲気。


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店主さんをスナップ。

静かだが荘厳、それでいて柔らかいスタイル。


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何回目かのslowや


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プロフェットなど、通ればいつも寄るところへ。

この辺は河原町周辺かな(?)


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やばい、雨が強くなってきた...!

 


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そうです、僕はさっきのslowに傘を忘れてきました、

こういうところが鈍臭いですね...

走れ走れ〜!

 

なんだこの写真は、動揺を隠せてませんね。


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傘も回収したところで、同じ道を2度歩き(笑)

新風館へ。

 

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綺麗。温かさもありつつ、新しい空間です。


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1ldk


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トラベラーズショップ、定規を買いました。

無垢っていい名前ですね。確かに無駄が削ぎ落とされているようにも感じます。

 

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(帰宅後に撮影)

 

これを所持して、僕もイノセント(無垢)に回帰していきたいと思います...!


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この絵面を見るともはや表参道ですね。


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さてさて、新風館で豪雨を凌いだのち、カフェ、hereへ。

けっこう歩きました☔️

 

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(傘立てが目立ちますね)


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滑らかなコンクリート造り。


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テイクアウトも。


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人気店だけあってけっこう混んでいました。


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さてさて、カフェラテとカヌレを頂きます。

喉が乾いていたので、格別に美味しかったです。

カフェラテは甘ったるくもなくちょうど良かったです☕️

 

カヌレは外側と底のパリッと感が強いなと思いました

僕は好きです

 


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ちなみに待ち番号は81でした

3⁴に分解したくなります(病気)

 


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うーん、思ってたよりはマシなものの、悪天候

このときがピークでしたね

さあ、本屋へ急げ!!

 

 

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良いフレーズだ...

本は確かに人生を変える、

いや、人生の捉え方ついての新たなフィルターを加えてくれるという感じかな、僕にとっては。


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その本屋さんにしかないディスプレイはいいですよね。


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ドーキンスなんかもありますね。

横に添えられている一言が、読書欲を掻き立てられます。

 


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個人的にネクストターゲット、小林秀雄

評論の神様とまで呼ばれた彼、大変な興味があります。


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この圧倒的な岩波の並びに興奮する人、いないと思いますがいたら僕の仲間です。

重厚感のある学問の配列ですね...


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恐ろしく静かで、

身震いするほど審美なサイレンス。

淅瀝たる雨音が微妙な寂しさをもって我々の肌に染みてゆきます。

 

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どことなく寂しげにうつります。

 


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最初に行った服屋さん、乙景へ戻ってきました。


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いや〜、京都の町に調和する素晴らしい内装です。


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カフカという名前のシャツを買いました。

服には抗えません。

僕は服が好きです。

 


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さてさて、行きたいところはほとんど行き尽くした気がします。


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旅の終わりはいつもセンチメンタル

旅の終わりには、旅の終わりにしかない繊細な脱力感と寂しさがあります。


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あ、母親に「濃厚な抹茶のお菓子」と言われていたので買って帰ります。

 

う〜ん、楽しかった!!